Beautiful simplicity of Counter Strike

Counter Strikeは自分中ではすべてのゲームの中で最も素晴らしいゲームデザインを持っていると思う

Counter Strikeと同じくらいすごいと思うゲームや面白いと思うゲームは少なからずあるが、それらの多くはグラフィックやストーリー、音楽などの側面に大きく依っている。しかし、ゲームデザイン、すなわちそもそものゲームとしての面白さ、完成度としてはCounter Strikeが僕にはドンピシャなのだ。

このゲームについては書こうと思えばいくらでも書けちゃうので、この記事では以下の項目に絞って書く。

・簡潔性と複雑さ

・リスクとリターン

・Easy to learn, hard to Master.

・平等かつリーズナブルな非対称

・確率、非決定的、実力さがどこに現れるか

・小さな勝利と大きな勝利

説明に映る前に、このゲームのルールだけ確認しておく。

Counter Strikeではプレイヤーはテロリストとカウンターテロリストの2チームに分かれて戦う。それぞれのチームの人数は五人。テロリストの目的は指定された爆破地点に爆弾を設置して爆破することであり、カウンターテロリストの目的はそれを阻止することである。この攻防を毎ラウンド繰り返し、先に16ラウンド取ったチームが勝利となる。

簡潔性と複雑性(not 煩雑)

まず、Counter Strikeについて話すときにどうしても欠かせないのは、タイトルにもあるとおりこのゲームの簡潔性である。このゲームのプレイヤーが操作する要素は大きく分けて、移動・射撃・グレネードを投げる・爆弾の設置及び解除の4つだけである。移動はfpsならお馴染みのwasd式移動にしゃがみ、ゆっくり歩く、ジャンプ、これだけである。次に射撃。これもマウスで相手にエイムを合わせて銃を撃つだけ。次にグレネード。このゲームには4種類のグレネードがあり、それぞれフラッシュ版、スモークグレネード、火炎瓶、手榴弾の4つである。おそらく名前からそれぞれの使い方や効果は察してもらえると思う。最後に爆弾の設置と解除。爆弾の設置は指定した地点に行ってキーを押すだけ。解除は爆弾に近づいてボタンを押すだけ。

以上がプレイヤーの操作の全てである。とてもシンプル。また、このゲームの攻防に影響を与えるのは上に述べたプレイヤーの操作が全てである。

しかし、たったこれだけの要素に味方と敵、武器の種類、武器の重さ、5vs5、視野と足音、制限時間、マネーシステムといったルール(おそらくこれも他のfpsと比べて非常に基本的かつ最小限のルール)が加わるだけでまるで化学反応のように予期せぬ無限の可能性が生まれるのだ。

 

めんどくなったのでそのうちまた続き書きます。

結局言いたいのは、最小限かつシンプルな要素でどんなゲームよりも奥深いゲームプレイが生み出せているということ。そして、このゲームにおいては小さな勝敗の積み重ね大きな勝敗に唾がり、さらにその積み重ねがより大きな勝利につながるということ。それぞれの勝利には純粋なプレイヤースキルの他に、タイミングや流れ、リスクとリターンなどの要素が加わり、結果は決定的ではなく確率的になるということ。実力差は確率に現れるが、絶妙な制限時間とラウンド数が確率が収束する前のタイミングで定められていることで、実力差を適度に反映しつつもどちらか勝つかを絶対に予測することは不可能となっていること。また、最後にはプレイするのは人間だから、試合展開は決して予想通りにならず、各試合こと、各ラウンドごと、またもっと小さいラウンドの中での勝負ごとに非常にダイナミックな展開が生まれること。

このゲームの全てが好きすぎる。